インフルエンザ 湿度

Influenza Virus Infectivity Is Retained in Aerosols and Droplets Independent of Relative Humidity. Yang W, Relationship between humidity and influenza A viability in droplets and implications for influenza's seasonality., PLoS One.※3. だいたい、湿度50%以上で『死滅する』のなら、 熱帯地方じゃインフルエンザにかかる人が殆どいない事になっちゃいます (実際は、 一年を通して患者が出てます 。もちろん 流行だってします )。 インフルエンザと湿度・温度には、どんな関係があるのでしょうか?条件によって、インフルエンザウイルスの生存率が大きく変わってきます!感染しにくいのは、どんな環境なのかをお伝えしていきますね。インフルエンザと湿度・温度の関係について、詳しく見ていきましょう! 割と身近な病気でいて、そして恐い病気と言えばインフルエンザ。高熱、身体の痛み、感染力、どれをとってもやっかいな病気です。, そのため毎年学校や会社単位での予防接種や、はたまた強制的な出勤停止、学級閉鎖などいろいろな対策がされています。, でも同じように蔓延しているインフルエンザウイルスなのに、家庭ごとに毎年かかる家庭もあれば大丈夫な家庭もある、この違いはなぜなんでしょうか。その原因の一つは実は家の湿度にあるんです。, 今さらですがインフルエンザについて少しおさらいしましょう。インフルエンザと言えば風邪のすごい版くらいの認識の人も結構いるんじゃないでしょうか、かくいう私もそのような認識でした。, そしてあながちその認識も間違っていなくて、風邪との違いをざっくりと説明すると全身症状で冬に流行する傾向が強く、急激な体調変化をもたらし高熱になることです。症状そのものはご存知のとおり結構似ております。, そしてインフルエンザの原因は、インフルエンザウイルスが体内に侵入して発症します。つまりインフルエンザが体内に侵入することを防ぐことができればインフルエンザは完全に予防できるということです。, よくインフルエンザは湿度に弱いと言います。「つまり水でやっつけられるということ?」と思うかもしれませんが、別にそういうわけではありません。, というか水でやっつけられるのであれば雨が降ればインフルエンザウイルスは死滅してくれるということになります。, 実はインフルエンザもまだすべてが解明されたウイルスというわけではなく様々な実験が行われています。, 古い研究になりますが、インフルエンザは温度と湿度が高くなればウイルスが活動しにくくなるという実験データは出ています。, 具体的に言うと温度が21~24℃、湿度が50%の部屋の湿度を20%にしたところ、インフルエンザの活動が12~20倍になったという実験結果があるようです。, また厚生労働省のQ&Aページにも乾燥しやすい時期には、加湿器などで50~60%に部屋の湿度を保つのがインフルエンザの予防対策として有効と言っています。, 最初に「インフルエンザが体内に侵入することを防ぐことができればインフルエンザは完全に予防できる」とお伝えしましたが、部屋の湿度をあげることで実はインフルエンザが体内に侵入することを防ぐ効果が2つも期待できるんです。, 鼻や喉の粘膜には、インフルエンザに限らずウイルスの侵入を防ぐ効果があります。この粘膜は湿度に敏感、というか乾燥に非常に弱いです。, つまり湿度が低くなると粘膜のウイルスを予防する効果が低くなるということです。そのため湿度を上げるというのはインフルエンザに効果的なのです。, これは先ほども言った通りインフルエンザに限ったことではないので、風邪などの対策にも効果的。, 逆に冬は寒いだけでなく空気が乾燥しやすいから風邪やインフルエンザにかかりやすいんですね。, インフルエンザが体内に侵入する原因はさまざまありますが、その多くは空気感染です。(詳しくは「インフルエンザは空気感染する-インフルエンザの予防と対策」を参考にして下さい), インフルエンザは、自由に空気中を飛び回り自分の意思であなたの体内で侵入しているわけではなく、身体が非常に軽いので埃などに乗って空気中を舞っているのが呼吸と共に身体に入ることがほとんどです。, なので一説には、湿度を高くすることでウイルスが湿気と一緒に舞いにくくなる効果がある説や遠くまで飛ぶことを防いでくれるなんて説もあるそうです。言われてみればそういう気もしなくないですね。, じゃあ雨の日は湿度も高いしインフルエンザにかかりにくいってこと?と思うかもしれませんが、それは一概に言い切れません。, というのもインフルエンザが弱いのは湿度だけでなく紫外線にも弱いのです。逆に言うと雨が降る日は日差しが雲に隠れるため、紫外線も弱くなりインフルエンザも活動しやすくなります。, 湿度の高い雨の日だから安心というわけではないので、雨の日もしっかりインフルエンザ対策はして下さいね。, 先ほどもお伝えした通り、厚生労働省のQ&Aにもあるようにインフルエンザ対策には湿度を50~60%に保つことが大事です。, まず大前提は湿度計を手に入れること。体感で「うん、今の湿度は47.2%、もう少し上げるか」なんてことができる超人的な人はなかなかいないでしょう。(いたらぜひご一報下さい。), 今なら100均に行けば低コストで湿度計も入手できますし、ニトリやIKEAなどの家具屋さんにいけばおしゃれな湿度計を入手することも可能でしょう。, 個人的に一番リッチな方法は加湿器を購入する方法だと思います。ちなみに我が家も空気清浄機付きの加湿器を購入しております。しかも湿度計付きで非常に便利。, メリットとしては湿度管理がしやすくそしてスイッチひとつでお手軽に管理ができることでしょう。逆にデメリットは初期費用や電気代のコストがかかることと、ものによっては結構音が気になります。, ただ今時はデスクに置ける音のしない小さくて安い加湿器もあるみたいなのでぜひ探してみて下さいね。, 洗濯を毎日するという人におすすめの方法は室内干しをするという方法、洗濯物を乾かしながら湿度も調整できるという優れた方法です。, メリットは非常に経済的ということ。デメリットは室内干し特有の臭いが気になったりするので洗濯洗剤などには気をつけたいですね。, メリットとしてはかなりお手軽ということ、デメリットは今時そういったストーブを使う家庭が少なく、また意味もなくお湯をわかすのはちょっともったいないといったところでしょうか, メリットとしては非常に効果的でお手軽ということ。デメリットはちょっと息苦しいことと慣れるまで違和感が少しあります。, エアコンなどは非常に便利ですが空気を乾燥させてしまうデメリットがありますので、換気をちゃんと行うようにしましょう。, また布団の厚さを調整したり、湯たんぽや涼しいマットなどエアコンに頼らない方法での温度調整もおすすめです。, また水分補給やうがいなどでも粘膜を保護することができますので、気になった時はぜひ行うようにしましょう。, インフルエンザと湿度の関係は非常に重要だということをお伝えしましたが、湿度を上げれば絶対にインフルエンザに感染しないというものではありません。, しかし非常に予防に効果的ということも伝わったのではないでしょうか。予防接種などのインフルエンザ対策も重要ですが、ぜひ今年は湿度管理も並行して実施してみて下さいね。. インフルエンザ対策で湿度管理をしたいのであれば、インフルエンザウイルスと湿度について知る事が大切です。 インフルエンザ対策として、「湿度50%から60%を保ちましょう」と言われていますが、理由を知っていますか? technology. もうご存知の人も多いと思いますが、インフルエンザウイルスの感染には湿度や温度と深い関係性があります。, その根拠とされている最も有名な物のひとつが1961年にG.J.Harperらによって発表されたsurvival test with for virusesという論文だといわれています。, >>Airborne micro-organisms: survival tests with four viruses, 内容をまとめると、実験装置にインフルエンザウイルスを浮遊させ、温度や湿度を変えてウイルス生存率の推移を見てみるというものです。, 結果は、温度21~24度で湿度20%に保った時の6時間後生存率は60%に対して、同温度で湿度を50%に保つと生存率は3~5%になりました。, 次に温度7~8度で湿度を22~25%に保った時の生存率が63%、同温度で湿度を50%以上に保った時の生存率は35~42%という結果でした。, 最後は温度を32度、湿度50%で試験をすると6時間後のウイルス生存率は0だったという事です。. 湿度特に絶対湿度が高いと、インフルエンザウイルスを含む飛沫粒子が安定せず、感染が起こりにくい、とする複数のデータが存在しています。 ただ、高温多湿の地域ではインフルエンザ感染は、湿度の高い時期に流行しているので、そのことの説明にはなっていません。 Yang W, Relationship between humidity and influenza A viability in droplets and implications for influenza's seasonality., PLoS One. (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); この実験結果から温度が高く、湿度が高い環境ではインフルエンザウイルスの生存率が下がるという結論に至ります。, 温度に関しては現代の家は品質の良い断熱材や暖房設備により、外気との差が少なくなっていますので、湿度に注視すればいいと思います。, 湿度80%の状態で生活するのは現実的に難しいので、過ごしやすくウイルスの生存率も下がる50~60%を目安に、加湿器などを使用してコントロールする事をおすすめします。, >>Influenza Virus Transmission Is Dependent on Relative Humidity and Temperature, その他、インフルエンザ(季節性インフルエンザA型)の感染予防にビタミンDが効果的という研究報告もあります。, 本記事(インフルエンザウイルスと湿度、温度の関係)は2013年に書いたものですが、2018年に英国のオックスフォード大学出版局が発行している「Journal of Infectious Diseases」6/7オンライン版に「高湿度の環境下でもインフルエンザウイルスの感染力が弱まらない可能性がある」という論文が掲載されました。, インフルエンザウイルスの感染経路は飛沫感染および接触感染と考えられていますが、飛沫感染が成立する為には当然ながら飛沫に含まれるウイルスの感染力が維持されていなければなりません。, 研究グループがインフルエンザウイルスの感染力と湿度の関係に着目して実験を行った結果、湿度23~98%(7段階)のどの相対湿度でもインフルエンザウイルスの感染力は弱まらなかったとの事です。, 論文著者の一人Seema Lakdawala氏は「少なくとも1時間の間は咳などで飛散した気道分泌物がウイルスを保護している可能性が考えられる」と述べています。, この研究はこれまで考えられていた「インフルエンザウイルスは湿度が低いと生存率が高くなり、湿度が高いと生存率は低くなる」という常識を覆すものになる可能性がありますね。, 研究グループは今回の研究を踏まえたインフルエンザ対策として、「これまでよりももっと換気の回数を増やす」、「紫外線照射殺菌機能のついた空気清浄機の活用」、「ドアノブやキーボード、電話、机など接触する可能性が高いものを定期的に消毒する事」等を推奨しています。, ただ、この研究だけをもってこれまで信じられていたインフルエンザウイルスと湿度や温度の関係性が崩れるというわけではありません。, 今後さらなる研究や検証が行われる事によって今回の研究の信頼性や信憑性が決まる事になります。, それまでは現時点で我が国の厚生労働省でも推奨されている湿度対策を行う事は間違いではありません。. インフルエンザと湿度の関係 インフルエンザは湿度の上昇で死滅はしない. Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます), https://krkrkreichel.com/2015/10/26/%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%95%e3%83%ab%e3%82%a8%e3%83%b3%e3%82%b6%e4%ba%88%e9%98%b2%e5%af%be%e7%ad%96%e3%81%ae%e3%81%86%e3%81%8c%e3%81%84%ef%bc%8120%e5%88%86%e4%bb%a5%e5%86%85%e3%81%aa%e3%82%89%e6%9c%89/, https://krkrkreichel.com/2015/10/23/%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%95%e3%83%ab%e3%82%a8%e3%83%b3%e3%82%b6%e5%af%be%e7%ad%96%e3%81%ae%e9%81%a9%e6%ad%a3%e6%b8%a9%e5%ba%a6%e3%81%a8%e6%b9%bf%e5%ba%a6%e3%81%a8%e3%81%af/, https://krkrkreichel.com/2016/01/12/%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%95%e3%83%ab%e3%82%a8%e3%83%b3%e3%82%b6%e3%81%ae%e6%84%9f%e6%9f%93%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6%e7%9f%a5%e8%ad%98%e3%82%92%e6%b7%b1%e3%82%81%e7%96%91%e5%95%8f%e3%82%92/, https://krkrkreichel.com/2016/02/26/%e5%ae%b6%e6%97%8f%e3%81%8c%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%95%e3%83%ab%e3%82%a8%e3%83%b3%e3%82%b6%e7%99%ba%e7%97%87%ef%bc%81%e4%ba%88%e9%98%b2%e7%ad%96%e3%81%a8%e8%80%83%e3%81%88%e6%96%b9%ef%bc%81%e7%89%b9/, https://krkrkreichel.com/2015/11/05/%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%95%e3%83%ab%e3%82%a8%e3%83%b3%e3%82%b6%e3%82%a6%e3%82%a4%e3%83%ab%e3%82%b9%e6%84%9f%e6%9f%93%e4%ba%88%e9%98%b2%e5%af%be%e7%ad%96%ef%bc%81%e6%8e%a5%e8%a7%a6%e6%84%9f%e6%9f%93/, https://krkrkreichel.com/2016/02/14/%e6%84%9f%e6%9f%93%e7%97%87%e4%ba%88%e9%98%b2%e7%ad%96%ef%bc%81%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%95%e3%83%ab%e3%82%a8%e3%83%b3%e3%82%b6%e5%af%be%e7%ad%96%e3%81%ae%e6%b9%bf%e5%ba%a6%e3%81%ae%e8%80%83%e3%81%88/, http://fanblogs.jp/katsu590229/archive/87/0, インフルエンザ予防対策のうがい!20分以内なら有効! | カッチン.com介護福祉士の独り言, 認知症介護での経験!高齢者介護問題と対策!介護現場の問題と対策!高齢者感染症対策!身体拘束など その他(ライティング)の仕事の依頼 | ブレインブック, 感染対策での不適切な迅速診断検査の影響!インフルエンザ | カッチン.com介護福祉士の独り言. アルコールは広範なウイルスや細菌に効果がありますが、ノロウイルスなど一部のウイルスには効果が期待できません。なぜノロウイルスにはアルコール剤の効果が期待できないのかを説明しています。, ここ数年で急激に認知されだしたラクトフェリンの特徴やメカニズム、各種感染症に対する予防効果、近年注目を集めている口腔ケアへの利用などについて説明しています。, 赤ちゃんがかかる病気と思われがちなRSウイルス感染症ですが、実は感染者の死亡率は子供よりも65歳以上の高齢者の方が多いという報告があります。, インフルエンザウイルスの生存率には紫外線などの要素も関連性があると考えられていますので、温度と湿度のみで生存率が変わるという事ではありません。, Airborne micro-organisms: survival tests with four viruses, Influenza Virus Transmission Is Dependent on Relative Humidity and Temperature. Powered by WordPress with Lightning Theme & VK All in One Expansion Unit by Vektor,Inc. 高齢者施設(特別養護老人ホーム、デイサービスなど)や病院で働いている職員や感染症に興味がある方は、ぜひご覧ください。. Kudo E, Low ambient humidity impairs barrier function and innate resistance against influenza infection., Proc Natl Acad Sci U S A, 記事提供元北品川藤クリニック院長のブログ「インフルエンザ感染と湿度との関係 [医療のトピック]」, インフルエンザ感染を防ぐには湿度管理が大切!?(写真:Shutterstock.com), MYCODE会員はこのパンデミックをどう受け止めたのか?~アンケートから見る、新型コロナウイルス感染の影響~【MYCODEレポート】, 健康意識は日本人平均以上~アンケートから見る、MYCODE会員の健康対策~【MYCODEレポート】, 知っているようで知らない乳酸菌、健康に良い理由とは?【MYCODEセミナーレポート】. Peci A, Effects of Absolute Humidity, Relative Humidity, Temperature, and Wind Speed on Influenza Activity in Toronto, Ontario, Canada., Appl Environ Microbiol.※2. よくインフルエンザは湿度に弱いと言います。 日本ではインフルエンザは冬の乾燥時期に流行しますが、インフルエンザの流行因子は、湿度と気温の両方なのでしょうか。また熱帯地域の雨季にインフルエンザが流行するのは、なぜなのでしょうか。2つの疑問について探ってみました。 Peci A, Effects of Absolute Humidity, Relative Humidity, Temperature, and Wind Speed on Influenza Activity in Toronto, Ontario, Canada., Appl Environ Microbiol. インフルエンザが体内に侵入することを防ぐことができればインフルエンザは完全に予防できる, インフルエンザは温度と湿度が高くなればウイルスが活動しにくくなるという実験データは出ています。, 温度が21~24℃、湿度が50%の部屋の湿度を20%にしたところ、インフルエンザの活動が12~20倍になったという実験結果がある, 乾燥しやすい時期には、加湿器などで50~60%に部屋の湿度を保つのがインフルエンザの予防対策として有効, 身体が非常に軽いので埃などに乗って空気中を舞っているのが呼吸と共に身体に入ることがほとんど, メリットは非常に経済的ということ。デメリットは室内干し特有の臭いが気になったりするので洗濯洗剤などには気をつけたい, メリットとしてはかなりお手軽ということ、デメリットは今時そういったストーブを使う家庭が少なく、また意味もなくお湯をわかすのはちょっともったいない. (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push(); インフルエンザと湿度の関係 ここで1961年にG.J.Harperらによって発表されたインフルエンザウイルスと湿度、温度の関係性が分かる研究結果をご紹介します。 『温度21~24度、湿度50%に保ち、6時間後にウイルスの生存率をみると、3~5%であったのに対し、 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); Copyright © カッチン.com介護福祉士の独り言 All Rights Reserved. インフルエンザ予防には湿度50%温度22℃以上が効果的です。どのくらいの時間でインフルエンザウイルスが死滅するのか?ウイルスの生存率との関係は?加湿器や空気清浄機の効果は?などを解説, インフルエンザの感染には湿度が密接に関係しています。気道の乾燥による防御機能低下を防ぐためと、インフルエンザウイルスを死滅させるために湿度を保っておかなければなりません。, インフルエンザウイルスの生存率は温度と湿度に深い関係があることを証明した論文が発表されています。, 1961年、G.J.HARPERはインフルエンザウイルスの生存率が温度と湿度に関係があることを発表しました。, 論文によると、温度22℃程度・湿度50%以上でインフルエンザウイルスの生存率は2~4%と、ほぼ死滅する値であることがわかります。, 下記は論文にあるウイルスの生存率と温度・湿度の関係をわかりやすくグラフにしたものです。, 湿度が20%、なおかつ温度が10〜20℃の場合ではインフルエンザウイルスの生存率が高いことがわかります。この条件はインフルエンザが流行する季節の屋内外の条件に当てはまります。, 一方で、湿度50%・80%の場合は温度が低い環境でも、生存率が半分を切っています。, 20℃手前あたりからは生存率が10%を切り、30℃になるとインフルエンザは生存不可能となっています。, インフルエンザウイルスは温度22℃程度と湿度50%以上でほとんど生存できないことがわかりましたが、温度と湿度を調整してすぐにインフルエンザウイルスが死滅するわけではありません。, 温度22℃程度・湿度50%以上の状態を4時間以上保つことで、ウイルスの生存率は6%以下になることが報告されています。, 国が定める建築物衛生法では、相対湿度に関する管理基準を40%以上70%以下と設定しており、冬期に相対湿度を40%以上に保つためには適切な加湿が必要です。, また、厚生労働省はインフルエンザ対策として加湿器などで室内湿度を50~60%に保つことを推奨しています。, 加湿器を使用し室内の乾燥を防ぐことで、気道粘膜の機能を正常に保つことができます。加湿器はメンテナンスが重要な機器なので、フィルターや機器内部の掃除は定期的に行いましょう。, ◼︎相対湿度・・・その空気に含むことができる最大の水分量に対する実際の水分量の割合のこと。一般的な湿度計はほとんどが相対湿度(%)で表記されている。, 飛沫感染・接触感染に対しては、インフルエンザウイルスの予防・対策効果は残念ながらあまり無いといえます。付着ウイルスにも多少の効果があると説明している機種もあるようですが、感染予防の効果があるとはいい切れません。, インフルエンザ対策として空気清浄機のイオン効果に頼るというのは、感染予防として万全ではありません。, インフルエンザ予防は、湿度に気を付けるだけでは不十分です。室内の湿度対策と合わせて下記の対策も行いましょう。, 飛沫感染をある程度防ぐことができます。さらに乾燥を防ぎ、のどや鼻の粘膜機能を保護します。, インフルエンザウイルスは、インフルエンザにかかっている人のくしゃみや咳などで放出され、鼻腔や気管などに吸い込むことで感染します。, 外出先で指やのどに付着したウイルスを体内に入れないために手洗いを行います。インフルエンザだけでなく風邪のような一般的な感染症予防にも効果的です。, 体力や抵抗力が低下するとウイルスに感染しやすくなります。日常的に休養を心がけ睡眠不足にならないように気を配りましょう。, インフルエンザが流行する冬期は外気の温度と湿度が低くなり、その影響で室内の湿度も低下し乾燥状態になります。, 空気が乾燥すると、のどや鼻腔といった気道粘膜の防御機能が低下するためインフルエンザウイルスに感染しやすくなります。, 室内では温度22℃以上・湿度50~60%に保ち乾燥を防ぐことでインフルエンザを予防できます。, 室内環境の対策に合わせて、外出時にはマスクの着用で気管粘膜の乾燥を防ぎ防御機能を正常に保ちましょう。また、人混みへの外出を控える、手洗い、十分な睡眠とバランスの良い食事を心がけましょう。, ◯掲載している医薬品の添付文書情報は、セルフメディケーション・データベースセンターから提供されたものです。, ◯適正に使用したにもかかわらず副作用などの健康被害が発生した場合は(独)医薬品医療機器総合機構(TEL:03-3506-9541)にご相談ください。, ◯より詳細な情報を望まれる場合は、購入された薬局・薬店の薬剤師におたずねください。, ◯当サービスによって生じた損害について、株式会社ミナカラ及び、セルフメディケーション・データベースセンターではその賠償の責任を一切負わないものとします。, 掲載している各種情報は、株式会社ミナカラが調査した情報をもとにしています。出来るだけ正確な情報掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。, 掲載されている医療機関へ受診を希望される場合は、事前に必ず該当の医療機関に直接ご確認ください。, 当サービスによって生じた損害について、株式会社ミナカラではその賠償の責任を一切負わないものとします。情報に誤りがある場合には、お手数ですが株式会社ミナカラまでご連絡をいただけますようお願いいたします。. 厚生労働省のインフルエンザq&aでも、 適度な湿度の保持について、「空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。」と答えています。 インフルエンザ予防には湿度50%温度22℃以上が効果的です。どのくらいの時間でインフルエンザウイルスが死滅するのか?ウイルスの生存率との関係は?加湿器や空気清浄機の効果は?など … Copyright © 2020 DeNA Life Science, Inc. All Rights Reserved. スポンサードリンク >>Influenza Virus Infectivity Is Retained in Aerosols and Droplets Independent of Relative Humidity. 今回はクリニックでの診療を行いながら、世界中の最先端の論文を研究し、さらにMYCODEトピックスの監修医も務める石原藤樹先生の記事を紹介させていただきます。, 記事は、石原先生の人気ブログ「北品川藤クリニック院長のブログ」より、2019年のPNAS(米科学アカデミー紀要)に掲載された、インフルエンザ感染に対する湿度の影響についての論文の紹介です。, 季節性インフルエンザの感染は、北半球では11月から3月に多く、南半球では5月から9月に多いという特徴があります。これは概ね気候の影響として説明されています。 インフルエンザウイルスの感染は、温度と湿度が共に低い環境で、より活発化することが知られています。 ただ、2019年のApplied and Environmental Microbiology誌に掲載された論文では、カナダの疫学データを解析した結果として、通常湿度として表現されている相対湿度は、確かにB型インフルエンザは低いほど感染が活発化しますが、A型インフルエンザはむしろ高いほど感染が活発化する、という結果になっていました(※1)。 つまり、湿度が低いほどインフルエンザ感染が活発化する、という「常識」も、実際にはそれほど確実と言える知見ではありません。 仮に湿度が低いとインフルエンザが流行し易いとして、その原因は何なのでしょうか?, 湿度特に絶対湿度が高いと、インフルエンザウイルスを含む飛沫粒子が安定せず、感染が起こりにくい、とする複数のデータが存在しています。 ただ、高温多湿の地域ではインフルエンザ感染は、湿度の高い時期に流行しているので、そのことの説明にはなっていません。 2012年のPLOS One誌に掲載された論文では、相対湿度が100%に近いような状況においては、塩分濃度などの関係で、ウイルス粒子は安定して感染も起こりやすくなるけれど、それを下回る相対湿度においては、湿度が低いほど感染が起こりやすい、という複雑な関係があることが報告されています(※2)。 以上はウイルス粒子の安定性から見たメカニズムです。, その一方で厚生労働省のサイトには、人間の気道の粘膜の防御機能が、相対湿度が低いと低下する、という趣旨の説明がありますが、その根拠はあまり明確なものがありません。 上記論文の記載をみても、粘膜の防御機能などが湿度によってどう変化するかについては、その根拠となる知見は限られているようです。, 今回のPNASの研究はアメリカのエール大学などの研究チームによるもので、ネズミによる動物実験ですが、相対湿度が10から20%と低い環境と、50%と通常の環境とで、気道の防御機能の違いを比較検証しています。 その結果、湿度が低いと気道粘膜の繊毛運動が低下し、インフルエンザウイルス感染時に障害された、粘膜の機能回復も遅れることが確認されました(※3)。 つまり、厚労省のサイトにあることも嘘ではなく、インフルエンザ感染に対抗する粘膜の防御機能は、湿度が10から20%では低下することが、動物実験のレベルではありますが、確認されたのです。, 執筆者医師 石原藤樹先生プロフィール:1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。2015年8月六号通り診療所を退職し、北品川藤クリニックを開設、院長に就任。著書に「誰も教えてくれなかったくすりの始め方・やめ方-ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ-」(総合医学社)などがある。, 参考文献※1.

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