梟 漢字 成り立ち

フクロウの鳴き声は、ホウホウ(「鴉鷺合戦物語」)、ホホヤ(「天正本狂言ー梟」)などのほか、ノリスリオケ(「虎明本狂言・ふくろう」)とも聞かれた。晴れの時はノリスリオケ、雨の時はノリトリオケ、雌はクイクイともする(「和漢三才図会ー44」)。 一方、類聚名義抄ではフクロフ(梟)とフクロ(袋)のアクセントが同じなので、フクロフの『ふくろ』と袋の『ふくろ』が同源であったと考えるのは自然だろう。(ただ類聚名義抄にはフクロクという項目もあり、これにも梟の字が宛てられているが、こちらはロのアクセントが違っている。方言では今もフクロクの語形もあるようだ) 新井白石は鳴き声によるとしている。 ふくろう 奈良時代から“ふくろふ”の名で知られている。ふをくらう(父母を食らう)とも言われおそれられていた。 フクロウ | 江戸時代以前のフクロウは、実は不吉であり、その声を聞いただけでも災いを呼ぶ恐ろしい鳥として理解されてきました。かの源氏物語では、再三、フクロウが気味悪いものの代名詞として登場します。「気色ある鳥の空声に鳴きたるも、『梟は、これにや』と、おぼゆ」(夕顔の巻)、「もとより荒れたりし宮の内、いとど、狐の住処になりて、うとましう、気遠き木立に、梟の声を、朝夕に耳ならしつつ」(蓬生の巻)といった具合です。夕顔の巻の気色ある鳥とは、気味が悪い鳥の意味であり、蓬生の巻にいたっては、狐が住むようになるほど荒れ果てた屋敷の気味の悪い木立を更に強調するのがフクロウの声として使われています。 (名前の由来) 【意味】 ※和訓考……釈如是観著。1826年。 ※虎明本狂言……1642年。 フクロウとは、フクロウ目フクロウ科の鳥の総称。また、フクロウ科の鳥のうち、耳のような羽角をもつミミズクを除いたものの総称。ふくろ。 フクロウ ※箋注和名抄……狩谷棭斎著。1827年。 さて、和名のフクロウの語源には、すでに紹介した滝沢馬琴説以外に、毛のふくれた鳥であることからという、その見た目からの説と、鳴き声からという二つの説が有力なものとしてあるようです。「鳥名の由来辞典」では、「新井白石は鳴声によるとしているが(「東雅学」)これが定説である」と断じています。フクロウの鳴き声は「ゴゥホウ ゴロスケ ゴゥホウ」と聞こえます。これがフクロウとは私には聞こえません。また、メスはギャーギャーと鳴くこともあると図鑑に記されていますが、私が青春時代前期に飼育していたメスのフクロウは、「ギャーギャー」としかなきませんでした。フクロウの鳴き声として、一般的にホーホーと鳴くものとされていますが、それはアオバズクで、より正確にはホゥホゥと短く、何度も繰り返します。……, 以上見て来たように、鳴声由来説と『ふくろ(袋)』あるいは『ふくらむ(膨らむ)』の『ふくら』由来説が多いようだ。 ※大言海……大槻文彦・関根正直・新村出著。1932~1935年。 [語源説] フクロウ科の鳥。全長約50センチメートル。頭部はきわめて大きく、顔はほぼ円形。頭上に耳状の羽はない。昼は森林の木のこずえで眠り、夜活動してノネズミ・ウサギ・小鳥などを捕食。✦初出:大智度論平安初期点 850頃か ④『ふくろ』+『とび(鳶)』で「膨らんだ鳶」の意の『ふくろとび』となり、『ふくろとび→ふくろび→ふくろぶ→ふくろふ』となった。 名前の由来 ※天正本狂言……1578年。 フクロウ 現在では「不苦労」「福来朗」とも意味され、首が回ることから商売繁盛、夜目が利くことから世の中に明るいとして縁起物になったようである。, ‖ 徒然野鳥記 ‖ ❷毛のフクレタ鳥であるところから〈日本釈名・和訓栞〉。 ❺不孝な鳥であるところから、フクラフ(父食)の義か〈燕石雑志〉。ハハクラフ(母食)の義という〈日本釈名〉。フホクラフの義〈言元梯〉。 梟。鳴き声「ホウホウ」や「ホホヤ」からとする説、ふっくらした羽毛の様から「膨るる(フクルル)」が転じた説、夜行性から「昼隠居(ヒルカクロフ)」が転じた説、不孝な鳥であることから「父食(フクラフ)」や「母食(ハハクラフ)」の意が転じた説などがある。漢字表記「梟」は、鳥を木に突き刺した様を表し、フクロウをさらす意をもつ。不孝な鳥であるフクロウの首を見せしめに曝したともいわれる。, ‖ toridouraku ‖ ※燕石雑志……滝沢馬琴著。1809年。 フクロウ …… 漢字の「梟」が「木」の上に「鳥」の略体なのは、昔、ふくろうの死骸を木の上にさらして、小鳥を脅したことに由来する。 ‖ Wikipedia ‖ フクロウ 名前の由来 学名の属名( Strix )はフクロウを意味し、種小名の( uralensis )はウラル地方を意味する。 ※名言通……服部宜著。1835年。 フクロウ科の鳥のうち、耳のような羽角を持つミミズクを除いて「フクロウ」と呼ぶことも多いが、分類上の区別はなく、シマフクロウには羽角がある。 問題は語尾の『ふ』で、この『ふ』の語源をきちんと説明している語源説がない。 フクロウは陰気な鳴き声が印象的な鳥で、フクロウをいう方言には、鳴き声に由来すると思われる「ゴロチョ」「フルツク」「ホーホードリ」「ホロスケ」などがあることから、その鳴き声が語源と考えられる。 「ゴロチョ」「フルツク」「ホーホードリ」「ホロスケ」などがあることから鳴き声が語源と考えられる。 [参考] 和名は、毛が膨れた鳥であることに由来する、鳴き声に由来する、昼隠居(ひるかくろふ)から転じたなどの説がある。異名として、不幸鳥、猫鳥、ごろすけ、ほろすけ、ほーほーどり、ぼんどりなどがある。古語で飯豊(いひとよ)と呼ばれていた。日本と中国では、梟は母親を食べて成長すると考えられていた為「不孝鳥」と呼ばれる。日蓮は著作において何度もこの点を挙げている。 漢字の「梟」が「木」の上に「鳥」の略体なのは、昔、ふくろうの死骸を木の上にさらして、小鳥を脅したことに由来する。, ‖ Wikipedia ‖ 漢字の「梟」が「木」の上に「鳥」の略体なのは昔フクロウの死骸を木の上にさらして小鳥を脅したことに由来する。 江戸時代には、フクロウは自分の父母を食べる悪き鳥とまでその地位を落とします。「梟 一名不孝鳥 喰母故也」(類船集)と記載され、母殺しの汚名が着せられます。江戸時代の著名な愛鳥家であり、多くの野鳥を飼育したことで知られた滝沢馬琴でさえ、「フクロウは不孝の鳥なり。雛にして父母を喰わんとするの気ありといふ。和名フクロウとは、父母くらふにて、父を喰うの義ならんか。かかる悪鳥も、またその子を思ふことは、衆鳥にいやましたり。」(燕石雑志)と語られるのです。どうも、平安から江戸時代までの大変に否定的なフクロウ観は、中国の動植物史観の影響が大きかったようです。その代表的な「本草綱目」で、フクロウは悪鳥で、父母を食べてしまう、夏至には磔にすると記載され、それゆえに磔の上に鳥を置いて、梟(フクロウ)と書くとされていたものを盲信したようです。 ※言元梯……大石千引著。1830年。 [フクロウ・梟] ※日本語源……1943年。 フクロウ・梟 ③『くぶつち』から古くは「首」を『くぶ』と言ったと想定できる。『ふくろ』+『くぶ』で「膨らんだ首」の意の『ふくろくぶ』になり、ここから『ふくろく』と『ふくろぶ』の二つの語形が生まれ、『ふくろぶ』は『ふくろふ』に変化した。 「梟雄」という古くからの言葉も、親殺しを下克上の例えから転じたものに由来する。あるいは「フクロウ」の名称が「不苦労」または「福老」に通じるため縁起物とされることもある。広義にフクロウ目の仲間全体もフクロウと呼ばれている。, ‖ 日本辞典 ‖ ※野鳥雑記……1940年。 各地にさまざまな方言がある。「五郎助奉公」「ぼろ着て奉公」「法法、五郎助奉公」。 譬へば幼稚の父母をのる、父母これをすつるや。梟鳥が母を食、母これをすてず。破鏡父をがいす、父これにしたがふ。畜生すら猶かくのごとし。━━日蓮開目抄 ❹フクは夜のフクルの意、ロフはカゲロフの意か〈和句解〉。 ※日本釈名……貝原益軒著。1699年。 学名の属名( Strix )はフクロウを意味し、種小名の( uralensis )はウラル地方を意味する。 ②『ふつころ(懐)』から古くは胸の意の『ふ』があったと想定できる。従って『ふくろふ』とは「膨らんだ胸」の意。 確かに説明は難しいのだが、一応いくつか私なりに考えてみた。, ①『ふ』は動詞『ふむ(踏む)』の語幹の『ふ』とみる。『ふむ』は足で押さえるの意が原義のようなので、フクロウが獲物を足で押さえる様から。 【フクロウの語源・由来】 ※和句解……松永貞徳著。1662年。 ※音幻論……1947年。 「日本語源大辞典」(前田富祺監修、2005年、小学館)の『ふくろう』の項目にはこう書かれている。, ふくろう[ふくろふ]【梟】 ❶鳴き声から〈箋注和名抄・名言通・大言海・野鳥雑記=柳田国男・日本語源=賀茂百樹・音幻論=幸田露伴〉。 ⑤フクロウ類の古称の『つく』に『ふくろ』が付いて『ふくろつく』になり、『ふくろつく→ふくろふく』になり、さらに『ふくろふ』と『ふくろく』の二つの語形が生まれた。なお耳状羽角のある仲間は『みみ』が付いて『みみづく』になった。, tatage21さんは、はてなブログを使っています。あなたもはてなブログをはじめてみませんか?, Powered by Hatena Blog フクロウの名は、奈良時代の『常陸国風土記』から見られる。 ただし、今日では総称として梟(ふくろう)とほとんど同義に用いられることが多く、耳状羽毛の有無と呼称とは必ずしも一致しない。 【語源・由来・発祥・成り立ち】 【漢字辞典】 「みみずく」を漢字で書くと「木菟」と表記する。 ※和訓栞……谷川士清編。1777年。 ただ鳴声由来説の場合、『ふくろふ』の語形が既に上代からあったとなると、上代の『ふくろふ』の音は pukuropu になるので、鳴声由来とはちょっと考えにくい。 「軌」という漢字: 漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。 (「軌」は中学生で習います。: 成り立ち、読み方、画数・部首: 意味: ①「車の輪と輪の間隔」、「車の両輪の幅」 ②「わだち(車の通ったあとに残る車輪の跡)」 ③「車の軸の先端」 ④「みち」 フクロウの名は、奈良時代の『常陸国風土記』から見られる。 フクロウは陰気な鳴き声が印象的な鳥で、フクロウをいう方言には、鳴き声に由来すると思われる「ゴロチョ」「フルツク」「ホーホードリ」「ホロスケ」などがあることから、その鳴き声が語源と考えられる。 ※鴉鷺合戦物語……作者未詳。15世紀末頃。 …… ❸ヒルカクロフ(昼隠居)の義〈和訓考〉。 ブログを報告する. ※和漢三才図会……寺島良安著。1712年。, フクロウ 《梟》 フクロウ科の鳥のうち耳状の羽毛のないもの。古くはツクといった。この鳥の鳴声からの命名か。フルツという方言もある。フクロウ、ホクロク、フクログの名は、ホーホーという高い声の形容からか。, 「国語語源辞典」(山中襄太著、1976年、校倉書房)及び「続・国語語源辞典」(山中襄太著、1985年、校倉書房)にはこう書かれている。, ふくろ【梟】大言海──ふくろふノ約。日本釈名「梟、其毛フクルル鳥ナル故也」。るハろト通ズ。一説、ははくらふ也。梟は悪鳥ニテ、其母ヲクラフモノ也。ふハはは也、はトふト通ズ。らトろト通ズ。大言海ふくろふ──其鳴ク声ヲ名トスト云フ。浜名寛祐氏はいう──詩経の邶風の「流離之子」の毛伝に「流離は鳥也」とあり、爾雅の釈詁に「流は求也」とあるから、「流離」はクロと読める。陸機の詩疏に「関より而西は梟を謂って流離と為す」とあり、その流離(クロ)は集韻に「鵂鶹(クロ)は鳥也」とある鵂鶹(クロ)で、すなわちフクロである。爾雅の釈鳥に「鶹は■〈左兎右鳥〉軌」とあるを古来解し得た人なく、さすがの郭璞も未詳とさじを投げた。兎の古音■〈亻に兎〉(フ)より、これを■〈左兎右鳥〉軌(フク)と読めば、フクロのフクである、云々と(「東大古族言語史鑑」pp.134~5、269~70)。奥里将建氏はいう──モーコ語 ugutt (梟)が hugutt> hugud> hukulo となったか。フクロ(袋)もモーコ語 uguta(袋)から huguda> hukudo> hukulo となったかと(「日本語系統論」p.216)。チベット語で梟を ukwa, uk-pa などというのとも、やや似た点があるのを参考。, もとはフクロ−フといった。その−フはスメル語で「鳥」の意。奥野金三郎の「タイ日大辞典」(p.858)に hu:k₃(梟)とあるのも参考。, ‖ 語源由来辞典 ‖

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